先日、ブログでもキトウシ山スノーシューの体験内容を書き込みしましたが、
おもしろい話をガイドさんから聞いたので、その話を。
スノーシューでキャンモアスキー場の頂上付近までなんとか辿り着きました。
リフトから降りたスキーヤーが思い思いに滑り降りるのを横目にしながら
ガイドさんに、ある木を見るように促されました。
リフト降り場から
旭岳よりに少し
下がった所に林が
あり、15m程の
木の上のほうに
丸い藻のような
固まり。
この時期には
似合わない
緑っぽい姿を
確認しました。
たまにこんな感じ
の状況は目に
しますが、
今回教えて
もらって
なければ、ただの
鳥の巣だと
見逃すところ
でした。
これは、ヤドリギという宿木類の半寄生植物だという話。
樹木に寄生し、常に緑の葉を持ち自分で光合成をするのですが、
ミネラル等の養分は宿った木に依存し供給するとのこと。
このヤドリギの果実を食べた鳥が落とす排泄物が小枝に付着したり、
果実をくわえて種をしぼり出したあと枝でくちばしをぬぐったりして種が木に付着するそう。
付着しやすいのはこの種子がネバネバしているから。
これが固まって宿主となる木の樹皮にくっつきやすいのです。
上記のことを物語るのが次の2つの画像。
自然なのか鳥のしわざなのかは定かでないですが、宿主の木の下方に
青々としたヤドリギが付着。幹に名前のごとく"宿って"いました。
(私の目線よりやや上方を撮影)
何となく付着したヤドリギの上の幹が細く見えます。
完全に付着したヤドリギから上は、激やせ状態。養分が吸い取られ悲しいくらいやせ細って
しまうのがわかります。
様々な種類の樹木に寄生して、特に繁殖が激しい場合は宿主の木を枯らしてしまうことも
あるらしいのですが、普通は成長を阻害する程度で共存するそうです。
面白いのは風景や動物だけではないのです!
植物の生命の神秘を間近で見られ、これぞ ひがしかわDE感動体験!です。
それにしても、普段は絶対見逃すことを、スノーシューを通じて ただ歩くのではなく
周りで起こっている"彼らにとっては当たり前"の生活空間を垣間見れる有意義な
時間でした。
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