4月に入ってもなかなか暖かい日が続かず、雪が降る始末。
そうこうしているうちに5月になり、やっと暖かい日になると
咲き出しました! カタクリ。彼らたちも待ちわびたように、一斉にその紫色の花を
大きく開かせていました。
そんな中で、開催されたのが5月2日の
「早春の花・カタクリ群落の人気スポット キトウシ山をネイチャーガイドと行くツアー」
参加者全員がその広がるカタクリの美しさに感嘆の声をあげていました。
ガイドと一緒に巡る里山の散策。
このメリットはなんといっても「1人では見逃してしまう、気づきもせず通り越してしまうものに
実は驚きの魅力があることに気づかさてもらえる」ということです。
こんな風に何気ない道端で立ち止まり
時にいろいろな小道具を用いながら解説してくれます。
身近にある里山にも
実はトリカブトもあったりまします(汗)
参加者の皆さんが「すごい!」と驚いていたのが、手鏡を使ってのカタクリのお花の観察です。
カタクリは、下向きに咲いているので、お花の中というのはなかなか見ずらい。
ですので、小さな手鏡を使うことでこうして
雄しべや雌しべ、花の文様なんかも見やすいわけです。
皆さん、あっちこっちに散らばって、それぞれに観察を始めます。
キトウシ山でのカタクリ鑑賞の魅力は、群落がすごい身近に広がっていることです。
あたり一面、いたるところに咲いていて、しかも柵などの遮るものもないので、
こうして手鏡でみることもできるし、
カメラで接写することも簡単です。
ただ観察するだけでなく、カタクリがどのように子孫を残し、群落はどのようにして
形成されていくのか、どのくらいの年月をかけて花が咲き、咲き終えた花が再び咲くのは
いつなのか、また本州と北海道では実は微妙にカタクリが違ったり、花びらの文様は
なんのためにあるのかなど、様々な話を聞くことが出来ます。
参加者の1組は、毎年いろいろなところでカタクリを見ているそうですが、そんなことまでは
知らなかったようで、様々なことに驚いていました。
ガイドとっておきの群落にたどり着いたら、ちょっとひと休み。
なんと! 即興で茶席を設けて、参加者にお茶を振舞います。
こんな風に、今もう少しで花開きます! てものから
まるでタマネギのように咲ききっているもののあります。
そのほかにも本州での「早春の花」である沈丁花
福寿草も元気に開花
フクジュソウは、つい最近まで絶滅危惧種として、環境省の維管束植物レッドリストに
登録されていたのです。
でも、キトウシ山ではいたるところで咲いています。
また、エゾエンゴサクも
カタクリに負けじと、一面に咲き乱れています。
今年は寒さが長引いたこともあり、このエゾエンゴサクやフクジュソウが、カタクリと一緒に
共演しています。なんとも、贅沢な光景です。
緩やかな斜面をちょっと登ったらすぐに下り。そうしたら最後はキトウシ山の中にある
ゴーカートコース沿いのカタクリ群落を鑑賞。
「アスファルト敷きのコースを歩くなんて味気ない!」と思われますが、でも凄く歩きやすく
コースなので、段差がない! ということで、車椅子や足の悪い方でも楽しんでいただける、
バリアフリー完備のカタクリ鑑賞コースなわけです(笑)。
ここは、コースにアップダウンがあり、目線の高さにカタクリが咲いているので、屈んだりせずに
鑑賞することが出来るのも魅力。
楽しいガイドの解説と、咲き乱れるお花の美しさに、あっという間の2時間。
カタクリは、今もまだキトウシ山で咲いていますが、そろそろ終わります。
ご興味のある方は、ぜひお早めにお出かけください!
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