平成26年度天人峡地区(大雪山)魅力発信人材育成事業
天人峡(大雪山)魅力発信プロジェクト

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天人峡羽衣伝説

羽衣伝説

天人峡には羽衣伝説が残っています。天人峡にある観光名勝はこの羽衣伝説に由来する名前が多くあります。
羽衣伝説を踏まえて天人峡の名勝を散策してみませんか?

mikaeri250羽衣伝説ストーリー
 その昔、天人峡の近くの東川という集落に弓人という心優しい若者がいました。ある日、父に命じられて狩りの修行にいきました。ところが修行先で油断した際に山賊に襲われ、大切な弓を盗まれてしまったのです。失意の弓人は細い滝のそばに湧く温泉を見つけました。疲労困憊の体で湯につかっていると体の奥底から力が湧いてきました。元気を取り戻した弓人は、若い娘のすすり泣く声に気が付きます。その声は山賊に羽衣を盗まれ天の国に帰れなくなった天女のものでした。「かわいそうに。なんとか羽衣を取り返してあげよう」と、弓人はこっそり山賊の隠れ家に近づき、山賊たちの飼っている大切な馬にブドウのツルで大きな木の幹を巻き付かせ、あたかも人が乗っているように見せかけて馬を山に放しました。すると酒に酔っていた山賊たちは誰かに馬が盗まれたと思い慌てて追いかけていきました。弓人はその隙に羽衣を取り戻すことができました。その羽衣を天女に返してあげると、そのお礼にと天女は美しい羽衣の舞を披露しました。するとなんと今まで細い流れだった滝が羽衣の形をした大きな滝に姿を変えたのです。やがて天女は弓人に別れを告げ、天の国へと戻りました。

 天人峡羽衣伝説動画(紙芝居編)

 

その後の弓人・・・。
 天女は天の国に帰るとき、弓人にある事を告げました。それは「裏庭にある一本の草を育てるように・・・」という言葉でした。弓人はその言葉通りに草を大切に育てました。それはなんと「お米」の苗だったのです。
 大きな流れとなった滝による水の恵みと、その水によって育った米と農作物により東川は栄え、弓人も素敵な奥さんをもらい幸せに暮らしたそうです。すべては弓人の「優しい心」と「勇気」、そしてそんな弓人を育てた両親の「愛」があってこそなのです。

 

スートリーに登場するキャラクターたち

(キャラクターデザイン©昇夢虹)

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天女(天人峡子)

一年に一度だけ、小さな滝に表れて「天女の舞」を舞う。
その舞を見たものは、孫の代まで幸せになれると言われているが、
誰も見たことがない。

 

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弓人(ゆみひと)

東川という集落に住んでいる心優しい若者。
厳しい父親に命じられ、狩りの修行に出る。

 

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山賊

集落に流れる小さな川の上流に住んでいる。
天女から羽衣を取り、弓人の狩りの弓も取ってしまう。

 

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山賊が飼っていた馬。
弓人が山賊をだますのに活躍する。

 

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弓人の父親と母親

弓人を山賊がいる山に、狩りの修行へ行かせる厳しい父親。
しかし、厳しくも両親の深い愛があってこそ、弓人は心優しい勇気を持った若者になる。

 

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ハゴロモン

天人峡の守り神。
温泉を掘った時のスコップと長靴を今でも大事に使っている。
四季折々で色が変わる頭の木には、羽衣が引っかかっている。

 

羽衣伝説ゆかりの天人峡の名勝

 

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羽衣の滝

もとは小さな滝だったが、天女の「羽衣の舞」によって羽衣の形をした大きな滝に変わる。
また、その豊富な水量で弓人の集落は潤うこととなる。

 

 

mikaeri500

見返り岩

羽衣の滝の向かいに突き出ている一本の岩。
天女が天の国に帰る途中、岩の上で振り返り弓人にお礼を言って帰っていった。

 

 

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涙岩

常に濡れている大絶壁の一枚岩。
天女が羽衣を取られて泣いていた時の悲しみが、今もなおこの岩を濡らしている。

 

 

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天津岩

天に突き出ている大岩壁。
天に昇る際の天女の姿を連想させる。

 

投稿日: 2014年10月31日 金曜日 17時50分