平成26年度天人峡地区(大雪山)魅力発信人材育成事業
天人峡(大雪山)魅力発信プロジェクト

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天人峡の自然・歴史

大雪山の噴火によりできた天人峡 

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天人峡を代表する柱状節理に囲まれた景観

 
 天人峡の景観を作っている柱状節理(ちゅうじょうせつり)は、北海道最高峰旭岳の東方「お鉢平」と呼ばれるカルデラにあった2000m級の火山が約3万年前に巨大噴火したことによりできあがりました。天人峡付近に堆積した火砕流の厚さは150m~200mにも達し、それらが冷えて固まる際に体積を収縮させ四角形や六角形の柱状の形を作り、そこから一万年以上をかけて河川による浸食によって形成されました。現在天人峡にある「羽衣の滝」や「敷島の滝」、「七福岩」などは、その一連の活動によって創られたものです。 

 

 

温泉の発見

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天人峡の自然の岩を活用した温泉(ホテル天人閣)

 
 1897年、忠別川の鉱物探索中に発見された温泉は、のちに発見者の松山多米蔵の名前を付けた「松山温泉」とされ、旅館(今の天人閣)が建設されました。その後一帯は大雪山国立公園の指定を受け、1937年に現在の「天人峡温泉」と改称しました。
 源泉は無色透明ですが、空気に触れると黄褐色または白濁色に変化します。泉質はナトリウム・カルシウム・マグネシウムー硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉と非常に豊富な成分が入っており、効能(神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩など)も多く、飲泉もできることから湯治の場としても人気です。

 

 

旭川の奥座敷のほか大雪山登山の拠点

奥座敷 自然・歴史

大雪山の奥深くある天人峡温泉街

 
 日本最大の面積を誇る「大雪山国立公園」。北海道の最高峰「旭岳(2291m)」を主峰とし、標高は2000m前後ですが本州の3000m級のような高山環境を持っています。
 天人峡温泉はその奥深い山麓に位置し、四季折々で自然が織りなす景観は、「春の花々」「夏の新緑」「秋の紅葉」「冬の雪景色」と訪れる人々を魅了しています。良質な温泉とともに、旭川の奥座敷として多くの観光客が訪れています。また、大雪山・トムラウシ方面への登山道も整備されており夏は登山客でも賑わいます。天人峡温泉は観光客だけでなく登山者の疲れも癒す拠点にもなっています。

 

 

動画で見る天人峡の自然や景観


▲柱状節理をはじめとする天人峡の自然景観

 


▲訪れる人を魅了する天人峡の秋

 

 

 

投稿日: 2014年10月10日 金曜日 15時40分