米飯舎（ぺーぱんや）って何？
みなさんはじめまして「米飯舎」です
旭山動物園より東へ進むこと車で１０分。ここに平成１９年に閉校となった「旧旭川第一中学校」があります。この閉校になった校舎は地域住民の検討のもと、宿泊施設として活用できるグリーンツーリズムの拠点施設としての再生を目指すことになりました。しかし、宿泊施設に向けて改修する費用とサービスのノウハウ、人材が残念ながら不足しています。そこで、宿泊施設として運用していただける企業等を誘致し、地域住民と共同でグリーンツーリズムによる地域活性化を図っていくべく、その企業との交渉と地域の魅力を発掘しＰＲしていくプロジェクトを任されたのが「米飯舎」です。
ところで「米飯」って何？お米？
旧校舎は、大雪山の麓にある「旭川２１世紀の森」より「旭山動物園」に流れるペーパン川沿いのちょうど中間にあります。このあたりは、字名で「瑞穂（みずほ）」「米原（よねはら）」「豊田（とよた）」の３地区があり、「米飯」とは、この３地区を総称した地域名で「ぺーパン」と呼びます。米飯を流れるペーパン川はアイヌ語で（pe-paｎ-peｔ；水－甘い－川）と呼びそこから由来がきています。また、米飯を構成する「豊田」「米原」「瑞穂」の３つの字名からもわかるように、お米にちなんだ地域名が多いことに気付きます。旭川周辺は北海道でも有数な稲作地帯です。とくに米飯地区は谷津田が多く、名前負けしない美味しいお米のとれる地域でもあります。
プロジェクトの事務局名がなぜ「米飯舎」？
『米飯舎』はプロジェクトを推進していく上での愛称ですが、なぜ「米飯舎」なのか。石狩川水系の支流として流れるペーパン川は、稲を育て品質の高い米を生産するうえでこの地区にとっては無くてはならない川でもあり、その大切な川の名と、地域で親しまれている米飯という地域名、そしてお米にまつわる字名を活かすことで、広く地域を知ってもらい農村体験のできるエリアとしてイメージしていただき、更に旧旭川第一中学校が閉校になっても旧校舎をグリーンツーリズムの拠点施設になることで、この地区の学び舎であり続ける願いも込めて当プロジェクトの愛称としました。
プロジェクトの事業概要
本プロジェクトは、有限会社アグリテックが旭川市の「ふるさと雇用再生特別対策推進事業」による『旭山・農村体験ツーリズム拠点構築業務』の委託事業で行っている事業で、以下のような活動をおこなっていきます。
わたしたちのお仕事
- 宿泊施設として運営・活用していただける企業等の誘致活動
旧旭川第一中学校の滞在型研修施設化へ向けた市場調査を行い、その結果の分析などをおこないます。そして、旧旭川第一中学校の滞在型研修施設化へ向けた運営業者の誘致・交渉活動をおこなっていきます。 - 地域資源調査
地域の産業(農業・林業・工業・手仕事など)や伝統・文化・その人の持つ知恵や技などの調査を行っていきます。 - 体験観光企画開発とモデルツアー等の開催
ここ旧校舎と米飯地区を拠点とした体験観光(農業体験・自然体験・ものづくり体験など…)の地域資源を活用した体験型観光プログラムを企画していきます。開発したプログラムはモデルツアーとして検証し、魅力ある体験プログラムづくりにつなげていきます。 - 地域食材を活用した食の魅力ＵＰづくり
地元食材を利用し、地域のみなさんの知恵や技を活かした調理メニューの開発をおこないます。旧校舎が宿泊施設となった際に、食堂等で地元のおかあさん方による料理の提供やこだわりのメニューの提供などにつなげていきます。 - イベントの企画開催
体験イベントや食資源を活用した旧校舎活用型のモデルイベント等を行い、ここ旧第一中学校が地域の方々の交流を促進できる場所として提供していきます。 - 地域の魅力発信
地域資源をはじめこの地域の魅力を、インターネットなどを使って広くＰＲしていきます。
スタッフ紹介
中田浩康（なかだひろやす）【プロジェクトリーダー】
「旅」とは民俗学では他人の火と書いて「他火」と書く。自分の「心の火」が揺らついているとそれを整え直しに「他」の「火」にあたりにいきたくなるもの。米飯地区のいろんな「火」にあたりながらあたらしい発見を通して米飯の魅力の掘り起こしをしていければと思います。よろしくお願いします。
下西康司（しもにしこうじ）【企業誘致等担当】
始めまして、下西康司です。ここペーパン地域の魅力を日々探っています。とくにペーパンから見る雄大な大雪山の美しさ、そして稲作の田園風景は素晴らしく、また地域のみなさんは温かみがあり、癒されている毎日です。このプロジェクトを通して「見て・聞いて・体験して・考える」という行動で、ペーパン地区のオリジナリティーを外に発信していきたいと思っていますのでよろしくお願いします。
望月澄人（もちづきすみと）【体験観光企画・情報発信等担当】
札幌出身で現住所は当麻です。このような農村を舞台とした仕事ははじめての仕事ですが、地域の皆さんにいろいろなことを教わりながら日々業務をおこなっています。業務に携わりながらこの米飯地区に何か自分で作った痕跡を残していければと思っています。よろしくお願いします。
山下なつ絵（やましたなつえ）【企業誘致・体験観光企画担当】
みなさんこんにちは。北海道の自然に憧れ、九州から移住してきて７年経ちました。大雪山の麓で働ける喜びをかみしめながら、ペーパンならではの魅力発信と校舎の宿泊施設化に向けて頑張っていきますので、よろしくお願いします。